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【 閏 年 】 迷信の意味
私たちのいる田辺市や西牟婁郡でも「閏年に仏壇を買ってはいけないよね?」や
「お墓を買ったら悪いことが起こるんだよね?」という質問をされます。
お寺の御住職が言っているなら「何か意味があるのかな?」と思うでしょうが、
御住職はそんなことは言いません。
では誰が?? ➡ 近所の方やご親戚の方々が
何のために??➡ 良かれと思って「何となく聞いたことが有る」のでアドバイス
がほとんどです。
これは昔の名残から来ている迷信が、細々と残っているのですが、間違って残っています。
その迷信の由来を少し記載してみます。
日本では明治7年までは旧暦が採用されていました。
ザクっといえば、旧暦では1ヶ月29.5日×12ヶ月=354日と、現在の新暦より約10日少なかった
ので、調整の為に3年に1度閏月があり、1年が13ヶ月になったそうです。
旧暦時代の武士などは今でいう「年俸制」だったので、1年12ヶ月ではなく13ヶ月と1ヶ月
増えるのは大問題で、生活自体を節約しないといけない状況でした。
九州地方の藩主は余計な出費をさせないように「閏年の仏壇購入を禁止」にしたそうです。
生活を圧迫させないために「良かれと思って」したことが、形を変えて「閏年にお墓を建て
ると悪い事が起こる」と令和になった現代でも名残として残っています。
確かに「悪いことが起こる」と言われれば、そんな事は無いと思いつつも、購入を躊躇った
りしてしまうと思います。
令和の情報化時代、誰でも調べれは迷信の由来などは分かるようになりました。
大事なのは情報の取捨選択ですね。
葬儀もそうですが、正しい知識をもって、各家庭、故人様に合った御供養をして頂ければ幸いです。